バイクも古くなってくると、プラスチックパーツが白くなってボロボロになりますよね。
原因は紫外線やプラスチック自体の加水分解によるものなんで、光や雨に当てない車庫保管が一番の対策。
んじゃ既に白化したパーツはどうしたら良いの?
というのが本日のお題です。
ここまで白化したら大変
先日入手したKDXのフロントカウル。
粉吹き芋状態です(´;ω;`)ウッ…
こうなるとコンパウンド入りのワックスで磨いたくらいではどうにもならんし、オフロード車のプラパーツなんで塗装しても塗膜が剥がれる可能性大。
こうなったら白い部分を削り取るしかありません。
カッターでガシガシ削ります。
削ると白い部分は粉になって飛び散ります。とても元がプラスチックとは思えません。全身粉まみれになるんで汚い服で作業しましょうね。
で、削った後には右半分のように元の地肌が出てきます。
古い木に鉋をかけると下からピカピカの地肌が出て来る、そんな感じ。
アセトンが効くのよ
全体の白いところを落としたらアセトンを表面に塗ってやります。
何度か筆塗りをすると、こんな感じに。
アセトンは樹脂を溶かすので、削りかすや表面の細かい傷を溶かしてくれます。
アセトンは普通にFP溶剤として売られています。
アセトンは有害物質ですんで、取り扱いにはご注意くださいね。皮膚についたらすぐに洗いましょう。
最後はケミカルで仕上げ
アセトンを塗っても表面の艶は出ないので、最後はケミカルで仕上げます。
スプレータイプのプラスチック光沢復活剤。
スプレー塗料と同様に薄く塗りたいんで、缶をぬるま湯につけて内圧を上げてから、ささっと吹き付けます。
まずは最初にざっと吹き付け。
二度塗りで仕上げ。
塗料のように硬化しないんで、一晩おいて成分が浸透したらウエスで余分を拭き取ります。
ライムグリーンが復活しました。
プラスチックの光沢復活剤には類似の商品がいくつかありますが、やっぱりバイク用がよかろうと思って、私はこれを愛用しています。
デイトナからは黒専用の光沢復活剤がでているので、バックミラーなどにはこっちが良いかもしれません。こちらは艶消し黒のみの対応なので、パーツによって使い分けが必要です。
注意点!
このスプレーの正体はシリコンのようです。シリコンがプラスチック表面に浸透して保護と艶出しをするんですね。
だからシリコンオイルをウェスで塗ってもいいし、WAKOSのシリコンスプレーでも同様の効果を期待できます。
で、シリコンスプレーは潤滑剤に使われますよね?
と言うことは「滑ったら困るところに塗ってはいけない!」ということです。
スクーターのステップなんかに塗ったら滑って危ないですね。
作業するときには他の部品にかからないように養生が必要。ブレーキディスクなんかにかかったら大変です。
スーパープラスチック光沢復活剤の注意書きにも、そう書いてあります。
気を付けて作業してくださいね。
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