サックスのネックコルクは消耗品なんで、年に1,2回は巻き直しが必要です。
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リペアに出すと5,000円くらいでやってくれますが、修理に出す時間がもったいないんで、私は自分でやってます。
そんなに難しくないから、サックス吹きの方は一度トライしてみたらどうでしょう。
失敗しても取り返しのつかないことにはなりませんから、ダメだったら修理に出せばいいですしね。
コルクはどこで買うの?
昔は専門店で買っていましたが、今ではネットで販売されているので簡単に入手できます。
注意点は厚さ1.5~1.6㎜のものを買うこと。一般的なコルクシートは2㎜のものが多いんですが、それだと最後にマウスピースに合わせて削るのが大変です。
古いコルクを剥がす
まずは古いコルクを剥がします。
ナイフの刃をコルクとネックの隙間に入れて剥がします。この時に管体に刃を当てないように注意してください。
しつこく管体にこびりついたコルクや古い接着剤はナイフの峰や精密ドライバーの先などでカリカリやって落とします。
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最後にライターオイルで拭いて清掃終了。シンナーやアセトンを使うとラッカーに悪影響があるのでライターオイルがおススメです。
コルクを切る
コルクシートからコルクを切り出します。
大きさはテナーだと60㎜×40㎜が適当。アルト、バリトン、ソプラノの方は古いコルクを計ってください。幅は大きめに切るのがコツです。
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切ったらコルクが重なる面にヤスリをかけて斜めにしておきます。
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この斜めになった面が外側になるんで、表裏を間違えないようにコルクの接着面に印をつけておきます。接着面にも軽くヤスリをかけて表面を粗しておきます。こうすることで接着剤が効きやすくなります。
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ヤスリは模型用のものを流用してます。
コルクの接着
接着する前にコルクを丸棒に巻いて、巻き癖をつけておくと接着が楽です。
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接着剤はゴム系のG17ボンドを使います。
![](https://gomioyaji.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC_0361_640.jpg)
接着する前にネックとコルクの接着面をライターオイルで拭いて脱脂しておきます。
接着剤が上手くつかない原因は、接着面に油脂分が付いていることです。
古いコルクのグリスが手について、それが接着面に付いていることがあるので、接着面は触らないように注意してください。
コルクの接着面と、斜めに削ったコルクが重なる糊代にG17を薄く塗って、べたつかないくらいに乾燥(5分くらい)させたら、コルクの合わせ目がネックの下側にくるように貼り付けます。
接着は一発勝負。何度もやってるとコルクがちぎれます。
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まずネックの上側(コルクの中心)を着けて、そこがずれないように下にくる方(糊代側)を巻き、それから反対側を巻き付けます。
一周したらタコ糸でグルグル巻きにして固定して一晩放置。別に一晩放置しなくても1時間くらいで大丈夫ですけどねw
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コルク削り
一番メンドクサイのがマウスピースに合わせてコルクを削ること。
まず合わせ目の余分なコルクをカッターで切って、重なった部分を棒ヤスリで大まかに削ります。マウスピースの差し込み側の角も落としておきます。はみ出したボンドはライターオイルで拭いたり、ピンセットで剥がしてやれば大丈夫。
うっかりヤスリでネックに傷をつけないように、削る前にネックはマスキングテープで養生しておくこと。
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これで一度マウスピースをハメて、ハマるようならラッキー。だめなら紙やすりで全体を均一にけずります。
マウスピースが1/3から半分くらい入るようになればOK。これでコルクグリスを塗れば奥まで入ります。
乾燥時間も含めてだいたい2時間くらいの作業ですね。
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マスキングテープはタミヤの模型工作用を使ってます。なんでもいいんですけどね。
おすすめ参考図書
サックス吹きの方にぜひお勧めしたいのが、スティーブン・ハワード著の「サクソフォン・マニュアル日本語版」。
サックスの選び方から日常のメンテナンス、分解調整、トラブル時の応急処置まで、プロの仕事の全てを解説しています。
単なるマニュアルではなく、経験に基づくコツや意外で実戦的なノウハウも書いてあるので、サックス吹きなら持っていて損のない一冊です。
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コメント
こんばんは!初めまして、千葉でテナーとソプラノサックス吹いてます。リタイアして9年目です。ネックコルク巻き直しはいつも管楽器修理所に出してました。ゴミさんのリタイア生活ともども参考になります。ありがとうございます。
コメントありがとうございます。参考になって嬉しいです。
どこかのセッションでお会いできるかもしれませんね♪