横浜の市街地のど真ん中にある家に石窯を作りました。
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小さいお庭なので
・コンパクトに存在感のないもの
・ピザ窯、BBQ、燻製作りに使える多機能型
・ダッチオーブンも使えるように
・薪だけでなく炭でも使えるように
・なるべく安く
という厳しいリクエストに応じて、長年の石窯作りで得た知恵を絞って作ったのが、この石窯。
花壇の隅に作ったんですけど、コンパクトに存在感なくできたと思います。
使わない時は鉢植えの台にしておけばお庭の景観を崩しません。
お庭に立体感が出たようにも思いますが、いかがでしょうか?
上に木の蓋を被せればガーデンテーブルにもなりますね。
焚口のサイズにレンガを切って塞げば、もう少しおしゃれになるかも。
今度やってみます。
幸い、このお家は横浜のど真ん中にありながら、袋小路の一番奥で後ろは崖地だったので、煙を少々出しても近隣から苦情がくる危険はありません。
しかし煙が出づらいに越したことはありませんし、サイズを小さくということなので、燃焼効率が良く調理室の面積だけでできる二室型(二層型)にしました。
ピザ窯、BBQ、燻製作りに使える多機能型という点に関しては、いろいろと考えましたが、これも2室型にすることでクリア。
もちろん、この上でダッチオーブンも使えます。
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単に四角い炉ですから、このままでは石窯というより焼却炉かBBQ炉ですね(笑)
BBQには何の問題もなく使えます。
![](https://gomioyaji.com/wp-content/uploads/2021/04/20201227_124242_640.jpg)
ピザ窯として使う時には、この上に耐火コンクリートで作った蓋を被せます。
調理室の焼き床も交換式にして、BBQの時は右にある鉄格子、ピザ窯の時は耐火コンクリートの板を焼き床に使います。
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試運転の時は蓋と本体の間に隙間ができて、間から盛大に煙がでてしまいました。
![](https://gomioyaji.com/wp-content/uploads/2021/04/PC260400_640-500x375.jpg)
これは後からサンダー削りまくって密着させましたが、最初にきちんと作っていれば、こんな無駄な労力はいらないんですよね(笑)
火入れと調整をすませてから試しにピッツァを焼いてみたら、30分程度の予熱でピッツァが2分で焼けるまで温度が上がりました(約450℃)。
二層式なので、最初に下の火床と上の調理室でガンガン火を焚いてやれば、窯の温度は簡単にあがります。
気軽に日常的に使う窯は、短い予熱時間で使えることが重要ですから、まずまずの成績だと思います。
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ありあわせの材料で作ったから、あんまり美味しそうじゃありませんが、ちゃんと耳の膨らんだナポリ・ピッツァができました。
炭でも使えるようにというリクエストは、調理室の容積がかなり小さいので、炭をバスケットにいれて使うことでクリアできるでしょう。
炭バスケットとは、こんな形をしていて、これに炭を積み上げて高い火力を出すためのものです。
なるべく安く!というお題でしたが、これはお庭づくりで余った耐火レンガを使ったので、材料代は耐火コンクリート4袋と長手の耐火レンガ2個で、2万円ちょっとで済みました。
耐火コンクリートは、いつものアサヒキャスターですが、今回は型枠に流し込んでコンクリート板を使うので、コテ塗タイプの13Tではなく流し込みタイプの13Sを使用しました。
耐火コンクリートは、扱っているホームセンターを探すよりも、家まで届けてくれる通販で買った方が便利です。運ぶのも重いですからね。関東圏ならだいたい中1日あれば届きます。
耐火コンクリートについては過去記事(一室型石窯の作製)をご参照ください。
今回、もし耐火レンガを全て買ったとしても1段に7個×6段=42個。新品なら1万円ちょっと、中古なら5千円弱。総額3~4万円でできちゃいます。小さな石窯はお財布にも優しい!
次回は具体的な作製記録について解説します。
近頃はコロナで気ままな外出もできませんから、お庭に石窯を作ってみてはいかがですか?
作るのも楽しいし、使っても楽しい。さらに美味しい!巣ごもりには最適化と(笑)
ちょっとしたポイントさえ注意すれば、作り方も特に難しいことはありませんからね。
石窯作りの事例やご質問などありましたら、お気軽にコメントかお問い合わせくださいませ。
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