横浜市民しか知らない中華そば

というと「サンマーメンでしょ」と答えが返ってきそうですね。

確かに横浜市民は他県の中華料理屋に行くとサンマーメンが無いことに驚くという経験をして、大人への階段を昇ります。

ちなみにサンマーメンをご存じない方のために説明すると、ぶっちゃけ「あんかけ肉野菜炒めそば」。もやしや白菜と豚肉を炒めたものにとろみをつけた具がのった中華そばです。
漢字だと生馬麺とか生碼麺って書くらしいです。

聘珍楼の賄い料理が発祥と言う説もありますが、真偽のほどははっきりしません。
横浜の中華料理屋なら、どこにでもあるメニューです。

近頃はサンマーメンも有名になったようで、東京でも見かけるようになりました。

今日の話はサンマーメンではなく、これこそ本当に横浜市民しか知らない中華そばのご紹介です。

その名は、バンメン。

ご存じでしたか?
漢字で書くと辨麺だそうです。

どんなものかというと、こんな感じ。

一見するとサンマーメンのようでもあり、うま煮そばのようでもあり、広東麺のようでもあり、何が違うかわからないんですが、よーく見ると器がラーメンどんぶりではなく、あんかけ焼きそばを入れるような平たいお皿なんです。写真だとわかりにくいかもしれませんが。

あんかけ焼きそばと違うのは、具の下にスープが入ってること。
でも、サンマーメンのようにスープは多くありません。

なんとも微妙な立ち位置のそばです。

でもバンメンを出しているお店のメニューには、うま煮そばやサンマーメン、広東麺が別メニューになっているので、やっぱり違う麺なんです。

私が良く食べるのは、このお店のバンメン。

伊勢佐木町のはずれにある特に目立ったこともない、普通の街中華のお店ですが、開店は大正時代。
中にはなぜか田中角栄来店の写真が飾ってあります。
角栄さん、なにしに来たのかしら。
ちなみに、このお店もサンマーメン発祥の店といわれています。サンマーメン、バンメン、イーフーメンと、横浜ならではの麺類が楽しめるお店です。

このほかに私がバンメンを食べたことがあるお店は、野毛の萬福と弘明寺の廣州亭だけ。
本牧の奇珍楼にもあるそうです。
店による個体差も激しくて「これがスタンダード」というものが無いみたいですね。
共通しているのは「皿に盛ったあんかけ麺」とうことぐらいかしら。

市内の中華料理屋でも見かけないメニューなので、ひょっとしたら横浜市民でも知らない人が多いかもしれません。

「よし!幻のバンメンを食べに行ってみよう!」
と思い立ったラーメンハンターの皆様。
わざわざ遠くから来て「なんだ、広東麺を皿に盛っただけじゃないか」って思われても困るんで、自己責任でお願いしますね。

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