横浜・中華事情

横浜と言えば中華街!

ですけど、地元の人は特別な用事がなければ、まず行かないんですよね。
特別な用事ってのは、食材や調味料を買いに行くとか、そんなこと。

中華街で食事をするのは、昔からの顔なじみの店に行くか、聘珍樓でお祝いや宴会があるといった時だけで、テレビや雑誌で紹介された店に、休日に行くなんてことはあり得ません。

では横浜の人は、どこで中華を食べてるのか?

その答えは「近所の店」(笑)

横浜市内には、中華街で働いていた人が独立したお店が沢山あります。
中国の方がやっている中華料理屋のほとんどがそうだと言ってもいいかもしれません。
この時のやり方が日本人が店を開くと違って、中華街独特の方法なんですね。

中国の方ですから開店する時に日本の銀行などの融資が受けられません。
ですから、働いていた店や有名な中華料理店のオーナー、中華街経済の重鎮などが集まって、そのコックの料理を食べて「これなら投資に値する」と判断して出資したお金で開店するんです。

中国人の闇経済とか言われてますけど、単なる互助組織ですね。
沖縄の模合と同じようなものです。

そして、その返済方法が独特で、出資を受けた人が毎月食事会を開いて、その場で毎月の返済をするそうです。
これを続けていれば、店の味が落ちたらすぐにバレてしまいますから、店の水準を保つことにも一役買ってるわけですね。

私が愛用しているご近所中華もそんなお店の一つ。
ここは中華街ではなく新橋の蘭苑という老舗で働いていた方が開店しました。
「うちの店の名前を使うなら都内での開店は許さん」と言われて横浜で開店されたんだそうです。
もう、地元で40年以上も続いてて、今でも古き良き中華料理を格安で提供し続けています。

特にランチセットがお得なんで、お昼に行くことが多いですね。
このワンタンメンとチャーハンのセットが550円。しかも前菜はおかわり自由!

それぞれが単品と変わらない量なんで「チャーハン少な目にして」と言ったら「チャーハンちょっと作ると美味しくないよ!食べれないなら残して!」と怒られましたw

五目冷やし中華も叉焼、中華ハム、棒棒鶏の肉三種がのって700円。
これも普通の店なら大盛サイズです。

これはランチではないけど、酢豚定食750円。
豚肉がゴロっと大きくて野菜がシャキシャキで、昔ながらの中華料理の味。
ご飯はどんぶり飯が普通サイズ(笑)

若いころはこれで満足だったんですが、さすがにこの年になると厳しい量です。
聞いた話だと、中華料理は「残すのが当然」の量を作るものなんだそうで、完食されたら「料理も満足な量で出せない家」と恥ずかしく思うそうなんです。だから残されてもお店は気にしないそうです。
本当かどうか知りませんけどw

食後の杏仁豆腐とコーヒーもおかわり自由。

お店が成功して人を使うようになると、不動産投資なんかを始めてビルオーナーになって店を他人任せにして愛人つくったりする店主も多いんですが(大概潰れますw)、ここの社長はいまだに店頭に立ってお客さんに挨拶して注文を取って、コックに指示を出して、料理を運んで大活躍。
だからみんなに愛されて40年以上もお店が続くんですね。

昔はこうして新規開店する店が中華街にもあったんですが、今や一大観光地となった中華街では大資本がバックに「チャンピオンの店」や「食べ放題の店」ばかり開店するようになり、地元で修行したコックさんは中華街以外の場所で開店することが多くなりました。

だから横浜の市内で新規開店する中華料理屋さんはレベルが高いんです。
私はそんな中華料理屋を見つけると、必ずチェックしてみます。
変な時間に入ると、一家総出で餃子や焼売を包んでいたりして、そういったお店は、まず間違いなく美味しいですね。もちろんハズレもありますけど(笑)

聘珍楼のような高級店は別格ですが、普通に美味しい中華を食べたかったら中華街よりも、横浜市内の普通の中華料理屋さんがおススメ! というお話でした~。

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