ジャズで遊ぶ

近所のライブハウスが主催しているジャムセッションに参加してきました。

ジャムセッションというのは、楽器や歌をやる人が集まって、その場で知らない人同士で合奏するというもの。
リハーサルとか練習とか、一切無しです。

普通はお店がセッションホストというミュージシャンを用意して、そこに演奏したいお客さんが集まるという形式でやっています。
ライブハウスのスケジュールをみると「セッション・デー」「ジャム・セッション」「参加自由」とか書いてあります。
ジャズの場合のセッションホストはピアノ、ベース、ドラムスという「無くてはならない楽器」の人の場合が多いですね。集まったお客さんが全員ドラムスだったら演奏になりませんからw

なんでリハーサルもせずに演奏できるかというと、スタンダードといわれる「誰でも知ってる定番曲」があるからです。
あまり知られていない曲を演奏したい場合には、ホストの方々への譜面を用意することが必要です。

それにジャズの演奏はテーマのメロディーと和音だけが書かれたリード・シートと言われる簡単な譜面だけで、テーマを演奏した後は、その和音が繰り返し演奏される上で、各楽器が即興演奏をするので、演奏の大部分は「楽譜に書かれていないこと」を演奏しています。
全体の展開の仕方も、ある程度のお約束はあるものの、基本的にはその場の雰囲気で即興的に進めていきます。
だから、その技量があれば知らない人同士が集まっても「せーの」で演奏できるんですね。

ジャズの演奏は、この「即興演奏(アドリブ演奏)」と「即興的な展開」に対応できないとならないのが、全て譜面に書かれている音楽と違うところで、それがジャズ独特の楽しみになっています(ショパンやリストの時代まではクラシックも即興演奏が主流でした)。

「即興で演奏する」といってもデタラメに好き勝手にやるわけではなく、テーマの和音進行にそった変奏をしなければならないので、そこが難しいんですね。

ですんでジャズの演奏を勉強している人にとっては、こういったセッションで演奏できるようになるのが最初の目標で「セッション・デビュー」と言われてたりします。

このセッションにも暗黙のランクがあって、初心者からどうぞというものもあれば、プロ並みの実力者が集まったり、プロを目指す人が人脈を作りに来たり、有名なプロ・ミュージシャンが飛び入りするハイレベルなセッションもあったりします。

初心者向けのお店では、途中でどこを演奏しているかわからなくなっても、テーマでズッコケても、ハウスバンドの方がサポートしてくれて、優しくフォローしてくれます。
反対に、ハイレベルなセッションは武者修行の場みたいなもんですから、初心者が知らずにうっかり参加すると周囲から冷たい視線が降り注いで、心が折れたりしちゃうので要注意です。
初心者はどんなレベルのセッションかを一度下見をしてから参加するほうが安全ですね(笑)

大昔はなにかとキビシイことが多かったので、楽譜を持ってステージに上がっただけで「憶えてない曲を演奏するつもり?」と言われたり、つまらないアドリブを繰り返してると「やめろ、やめろ」と言われたり、ミュージシャンとしてのマナーができてないと怒られたり、まぁ、私もそんな経験を沢山しました。
今はそんなセッションは無いみたいで、ボロカスでも「はい。ありがとうございましたー」って冷ややかに言われるくらいですね(笑)

沖縄にいた時には、こういったジャズのセッションができる店も相手も近所になかったんですが、横浜に戻ってきて、久しぶりにセッションに参加することができました。

やっぱり演奏は楽しいです♪

↓へー、そんなもんなんだ、と思った方はポチってくださいませ。

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村

ブログ

コメント

タイトルとURLをコピーしました