レジンモデルの作り方・後輪の仮組み

ブログの読者数がぜんぜん伸びません。
こんな超変態オタク記事しか書いてないから当然ですね(笑)

ということで、今日も泥沼化しているミニカーキット作製記です。

過去記事はこちら。

模型にもお国柄が出ちゃうのね
レジンモデルの作り方・最初の一歩
レジンモデルの作り方・手作りなのよ
レジンモデルの作り方・タイヤの仮組み

今日は後輪の仮組みを行います。
ガレージキットは仮組みが命。

というか、今回のキットはかなり上級者向け。
というと聞こえがいいですが、かなりな難物。
正直言えばデタラメ(笑)

昨日紹介した日本製キットに比べたらゴミとしか思えません←ヒドイw

マトモに組める部品はほぼ無いうえに、説明書をみても現物をみても、何が何だかわかりません。
こーゆーキットをみて「よっしゃ。俺が何とかしちゃるけんね!」と思うようになったら廃人です。

何も信じられない

どんだけゴミかと言うと、ミッションブロックにサスアーム、ドライブシャフト、サスペンション、ウイングステー等を取り付ける位置が全く示されていません。

この説明図だけで理解しろと。。。。
イタリア人って、そんなに頭の良い人ばかりなんですかねぇ。。。?

しかも現物は図面と似ても似つかない形をしてます。
どこに何が付くか、皆目見当が付きません。

そもそも、このエンジンブロックを車体に乗せると低すぎるんで、プラ板を貼って底上げ。
おまけにネッシー(インダクションポッド)が車体にはまらないので、パテを盛って整形。

こうなってくるとですね、もうほとんどスクラッチビルド(素材から作る模型)と変わりません。
「なんでもいいから組み上げられれば良し!」って感じ。
なんのためのキットなんだか(笑)

まずは身体測定

そのまま使えるのはサスアームとウイングステーくらいのものですから、エンジン回りは(他も似たようなもんだけど)、もう自力で形にするしかありません。

そうなると、まずは実車がどうなっていたのかを調べなきゃなりません。
昔は参考書籍を買わなきゃならなかったんで、資料代のほうがキットよりも高い!なんてことになったんですが、近頃はネットで画像が入手できるんで、とてーも助かります。

なるほど。こんな形になるわけですね(笑)
サスアームってウイングステーについてるじゃん!
これ、実車じゃなくて模型の画像なんですけど、実車より模型の方がわかりやすかったりします。
どうせ実車とは同じにできないし、そもそも実車もユーザーやレース毎に仕様が変わるので、何が本当かなんてわかりません。

とにかくそれらしく作れれば良し!です。

大体の構造がわかったので、必要な部品を割り出すために、まずは身体測定。

方眼紙の上に車体を乗せて、エンジンブロックとホールとカウルの位置関係を合わせます。

エンジンブロックからタイヤの内側までが12㎜、タイヤ内側からホイールの取り付け部までが5㎜、サスアームの長さが10㎜、ということはサスのアップライトとホイールの取り付け部の隙間は12+5-10で7㎜。

つまり7㎜のスペーサーが必要になるわけです。

サス・ホイールの仮組み

そのスペーサーの部品がキットにはあるようなんですが、なんだか良くわからない形状で寸足らずなので、自作します。もうね、なんでも作りますよ。作ればいいんでしょ!

2㎜のプラ棒にピンバイスで穴を開けて1.4㎜の真鍮パイプを入れました。
2㎜の真鍮パイプを使ったほうが楽なんですけど、手元になかったのw
これを瞬間接着剤で仮止めして、ユニットができました。

次に、これをミッションブロックにとめる位置を割り出します。
アッパーアームはミッションブロックの上に付くようなんで、ドライブシャフトの位置を基準にしてアッパーアームの角度を決めます。

ホイルが1.5㎜くらい外にでてますね。これは後でスペーサーを削って修正可能なんで、とりあえずサスアームの位置決めを優先。

左右が全く違う(笑)
サスアームの位置さえ決まれば、ホイール位置はスペーサーを調整することでいくらでも修正可能なんで、まずはサスアームをちゃんとつけるのが最優先。
なるべく融通が利くようにしておくのは、模型でも人生でも大事なことですw

仮止めに使った瞬間接着剤は剥がし剤で剥がすことができますが、私はアセトンを使ってます。

アセトンは以前に研究室で毎日使っていたので、おなじみの薬品。
ネイルサロンや歯科でも使われているんで、さほど危険なものではないと思います。シンナーのほうがよっぽど有害ですw
けどWikiを見ると毒性があるので、使用時にはマスクをして、取り扱いには注意してくださいね。

ーーアセトンの安全性ーーー

危険有害性情報として「引火性の高い液体及び蒸気、眼刺激、生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い、眠気又はめまいのおそれ、呼吸器への刺激のおそれ、長期又は反復ばく露による血液の障害のおそれ、飲み込み・気道に侵入すると有害のおそれ」、MSDS に「眼の刺激性、中枢神経への影響あり」と表示される。吸引すると頭痛、気管支炎などを引き起こし、大量だと意識を失うこともある。ラット半数致死量 (LD50) は 10.4 mL/kg(経口)[4]。 ヒト経口推定致死量 50 – 75mL。

経口摂取および、または吸引された場合、低い急性および慢性毒性を持つことが一般的に認識されている。空気中の高濃度アセトン(9200 ppm 前後)の吸引は、早ければ5分以内でヒトの喉に刺激を与えた。濃度1000 ppm を吸引すると、1 時間未満で目と喉に刺激を与えたが、空気中濃度 500 ppm のアセトンの吸引は、2 時間の暴露後もヒトに刺激症状を引き起こさなかった。発癌物質や変異原性化学物質とは見なされておらず、慢性神経毒性作用の懸念もないとされている。身近な事故例個人でマニキュアの調色や希釈をしようとして溶液の入った瓶を激しく振り、蒸気圧によりガラス瓶が破裂し手に怪我を負った例がある。
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やりなおしが大事

リアカウルを乗せたらホイール位置がどえりゃぁ後ろだったんで、振出しに戻りました。
もういちどサスアームの取付穴を開けなおします。

実車でも前のアームはエンジンブロックにかなり接近してるので、こっちのほうが正解っぽいかも。
カウルとの収まりもばっちりです。

gg

ガレージキットを上手く作るコツって「納得できるまで何度もやりなおす」ことに尽きると思います。
名人でも一発で上手く行くことはないんで、それをどこまで詰めることができるかが最後の品質につながるんでしょうね。

わたしは途中でイヤになっちゃうので、いつまでたっても上手くなりませんw

補強しましょ

これでサスアームの角度と取り付け位置が決まったんで、サスアームを折った部分を補強しておきます。
何度もグニグニやってると、ここがポロっと折れるので、一度決まったら角度が変わらないようにハンダを流して固定します。

このハンダ付けはプラモデルではやらないことなので、ちょっと敷居が高いかもしれませんが、近頃はプラモデルのエッチングパーツも色々売られているんで、ハンダ付けに慣れておくと便利だと思います。

やり方は簡単。
エッチングパーツをシンナーなどで脱脂して、そこにフラックスを塗ってハンダを流すだけです。

ハンダはフラックスを塗った部分にだけ流れます。ハンダが付かないーって時は脱脂が不十分なことがほとんどなんで、シンナーにドブ漬けしてやるといいですよ。

で、大事なのがパーツの保持方法。熱くなるから手で持っていられませんからね。
私は左の握ると開く逆ピンセットと、右のスライドロック式のピンセットを使っています。

逆ピンセットは日本の兼古製作所(Anex)が作ってるもので反発力が丁度良いです。
スライドロック式のものはアマゾンで見つけて買った中国製なんですけど、先端の合いが精密で、スライドロックの作動もカッチリしていて品質的な問題はありませんでした。以前に紹介したドリル刃もそうですが、近頃の中国製品の精度は以前とは比べ物になりません。また「痒いところに手が届く」的な商品も増えています。中国恐るべし。

あ、ちなみにフラックスは液体のものじゃないとダメですよ。
これは刷毛がついてて便利です。
フラックスは錆を呼ぶんで、ハンダ付けした部品はしっかり洗浄してくださいね。

これでひとまず車体の基本ができました。
やっと中身の作製に進めるかなー。

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