もう、模型ブログにしたほうがいーんじゃね?
と思う今日この頃ですが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
今度はフェラーリ333SPのミニカーを作ります。
あんまり馴染みのない車だと思いますが、これはフェラーリが90年代に世界スポーツカー選手権用に供給していたレーシングカーで、フェラーリ本体からのワークス参加はされていません。
(画像はWikipediaより)
キットは以前に紹介した、こんな感じのもの。
前回作ったタイレルのF1みたいな金属製ではなく、レジンという樹脂でできています。
そして今回は、カウルを取り外して中を見ることができる「フルディテール・モデル」です。
キットにはエンジン、ミッション、サスペンション、ワイヤーなどの部品が入っていますが、それだけで満足できない人は自作しなければなりません。
本当に完成するのかなー、という不安で一杯ですが、頑張って作っていきましょう。
まずは洗浄
レジンは型から抜くために「離型剤」が使われていて、これが残っていると塗装を弾いてしまうので、まずはレジンの部品を洗います。
洗い方は中性洗剤を入れた水に一晩漬けておくとか、歯ブラシでゴシゴシするとか人によって色々ですが要は離型剤が落ちればいいんで、そのあたりは適当に。
私はボディなどの大きい部品だけしか洗浄しません。
細かい部品は筆に付けたシンナーで撫でてやればOKなので洗いません。
うっかり流してしまったら大変ですからね。
整理整頓
埃サイズの細かい部品の集まりですから、いちいち袋から取り出していると部品を失くすことになります。ですから、まずは部品を全て袋から出して、仕分けします。
ここで設計図と比較して部品が揃っているかどうか、チェックします。
部品が足りない時は自作するしかありません。メーカーに連絡しても相手は個人工房(しかもフランス人とかイタリア人!!)なので迅速に対応してくれることは、まず期待できませんし、そもそも「もう部品無いっす」の一言で終わりになる可能性も高いです。
そんなやり取りに時間を使うなら、自作したほうが早いです。
私は部品を取り出した小袋も、捨てずに保管しています。
たまに袋の中に極小部品が残ってたりするんで、完成までは箱も袋も全て保管w
気泡処理
レジンは中に気泡が入っているものです。
まずはこんな感じの気泡を探します。画像の中央に丸い影になっているのが気泡です。
これにアートナイフで穴を開けて広げて、瞬間接着剤を楊枝ですくって中に流し込みます。
瞬着はゼリータイプじゃなくて流し込みタイプがいいですね。
瞬間接着剤は特別に透明性が必要とかでない限りは、普通に100均で売っているもので問題ありません。こういった小分けになっているものが使いやすいですね。
流し込みタイプとゼリータイプの両方が必要です。
瞬間接着剤やエポキシ接着剤は冷凍庫で保管しておくと、使いかけのものが固まるのを避けることができます。
オクサンに怒られないように、ちゃんと許可を得てから冷凍庫保管してくださいね。
嵌め合いチェック
当然、プラモデルのようにそのままでピッタリは嵌りません。
何度も合わせて、当たっているところを削ったり、足りないところにパテを盛ったりして、少しづつ合わせていきます。
ボディ側を削るとドンドン薄くなって強度や経時変化の心配があるので、出来るだけシャシー側を削って合わせたほうがいいですね。
パテは普通のポリパテを使っています。硬化に時間がかかるし、固まると体積が若干減るので、パテは多めに盛っておいて後から削ります。
UV硬化レジンとか色々な新素材が出ていますが、素材への密着性や経時変化に不安があるので、私には使い慣れたコレが一番安心です。
一応、収まるようになりました。ボディ同士は塗膜分の隙間を見積もっておく必要がありますが、その間隔は経験で覚えるしかないですねー。
ボディ修正
メタルキットでもレジンキットでも、ボディが歪んでたり、欠けていたりするのはデフォルトですんで、その修正が必要です。
嵌め合わせを見るときには指で押さえていましたが、手を放すと隙間ができてしまう時は、ほとんどがパーツのゆがみが原因です。
特にフルディテールモデルは部品が分割されていて、しかも薄いので、かなり派手に歪んでます。
メタルキットだと力技で曲げるか、一度切り離してハンダ付けし直すのですが、レジンは6~70℃くらいの熱で柔らかくなるので、ドライヤーで温めて歪みを取ります。
水平な板(タイルの欠片)にテープで固定して、曲げたい箇所を狙ってドライヤーで熱します。
全体を熱すると他に歪みが出たり、熱しすぎて全体が修復不可能に変形する危険もあるので、なるべくピンポイントで。
熱したくないところは布やテープで覆うなどして保護しておくと確実です。
なんとか許容範囲に修正できました。
この後も、局部的に温めて、細かい歪みをできるだけ修正しておきます。
車高合わせ
ボディーがなんとなく収まるようになったらテープで仮止めして、シャシーと台の間にスペーサーを入れて、タイヤを置いて、車高の調節をします。
これじゃジープかランクルですね(笑)
スペーサーをもっと薄いものに替えましょう。
まだフロントが少し高いようですが、スペーサーは簡単に削れるので、とりあえずはこれで先に進みます。
具材作製
フルディテールモデルなんで、中身を作らなければなりません。
中身を入れすぎると蓋(ボディ)が閉まらなくなるので、常にボディとの隙間を考えながら中身を作る必要があります。
例えばエンジンの吸気ポットの高さを決める時は、上に塗膜の厚さ分のテープを貼って塗膜分の隙間を作ってから、ボディとの合いをチェックします。
まずボディのセンター部分を少量の瞬間接着剤で仮止めして、中身の部品のフィッティングをしていきます。瞬間接着剤は後で「剥がし剤」を使えば綺麗に取れるので心配なく。
この時にあまりギリギリを狙うと後で取り返しのつかないことになるんで、隙間は多めに見積もったほうが安全です。
こうして何度も仮組をしながら、チマチマとした修正がまだまだ続きます。
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