ウイリアムズ・ホンダFW11bの作製記録。
中身の入ったフルディテールキットを作る時の最大の問題は「ボディの塗装を仕上げてから中身を組み込む」ことです。
ボディ塗装をすると、その後に大きな修正ができなくなるので、その前に「間違いなく組付けができる」状態にしておかなければなりません。
この決断がなかなかできずに手が止まっちゃうんですよねー。
過去記事はこちらからどーぞ♪
メタルキットの作り方Williams FW11b・最初の一歩
メタルキットの作り方Williams FW11b・ウイング修正
メタルキットの作り方Williams FW11b・地味な作業ばっかり
メタルキットの作り方Williams FW11b・仮組み超大事!
メタルキットの作り方Williams FW11b・フロントウイングとか
メーターパネルの作製
模型のだいご味の一つは「精密感」。
特に全長10㎝に満たない1/43モデルの場合には「こんなとこまで作ってある!」という精密感が、その大きな魅力です。
コクピットの精密感は見せ場の一つ。F1のようなオープンコクピットの車では、特に目立つところですんで、できるだけ細かく作ります。
コクピットはこんなエッチングパーツにデカールを貼るようになっています。
これだと立体感に乏しくて、いかにもオモチャ臭いんですよね。
ですんで、メーターパネルに色々と細工を施します。
メーターリングは効果絶大
特にメーターのリングは簡単に作れて効果絶大です。
丸いエッチングパーツにメーターのデカールを貼るようになっていますが、このエッチングパーツに針金で作った輪っかを乗せるだけです。
この太さだとニッパーよりもアートナイフで切ったほうが切断面が綺麗です。
太さが同じドリルの刃に針金を巻き付けて輪っかを作ります。
針金はウォークマンの壊れたヘッドフォンのケーブルの中身。
分解すると中には色付きのコードや極細の銀線や銅線やワイヤー状のケーブルが入っています。
被覆も中身を出してチューブとして使えるんで宝の山。
作った輪っかをエッチングパーツに接着します。
瞬間接着剤でもハンダでもお好きな方法でOK。
輪っか以外にもボタンやつまみ等をプラ板や糸ハンダの輪切りを接着して再現。
塗装をするとこんな感じになります。
大失敗(笑)
メーターのデカールの周りに銀の縁があるのを見落としていました。
輪っかが二重になっちゃいましたね(笑)
作り直すのも面倒なんで、今回はこれで妥協します。
最後にメーターデカールの上にエナメルクリアを一滴落としてガラスっぽく見せるのをお忘れなくー。
メーター下のデジタルインジゲーターは下を銀で塗って、お菓子の包装に使われていたホログラフシートを貼りました。
これ、けっこう目立つんですよねー。
こうして机の引き出しがゴミ溜めになっていくんですなぁw
左上のスイッチは、ヘッドフォンケーブルの中身を潰して接着したものです。
この頃のF1のメーターはシンプルですね。
今はハンドルが超複雑なゲームコントローラーみたいになっていて、とても再現できそうにありません。
見えないの
メーターパネルを付けるシャシー側は、ペダル類やステアリングシャフトのラック&ピニオンまでキットで再現されています。
ここにさらにフロントサスペンションまで付くようになっています。
さすがにスーパーディテールというだけはありますね。
で、これにボディを被せると
はい。全く見えません(泣
メーターパネルは良い感じになりましたけどね。
まぁ「模型あるある」なんですが、こーゆー時は見えなくなるペダル類やフロントサスペンションは別の機会に使えるように、外して保管。
貧乏性ですなぁ。
エンジンまわりの作製
エンジンは説明書通りになんの問題もなく、プラモデル感覚で組めます。
リヤウイングのステーはミッションに付くので、この段階で取り付けて、ウイングがちゃんとハマるか確認。
アンダートレイに乗せて水平垂直を確認。
若干の傾きは接着時に修正可能なんで、とりあえずOK。
ちょっと歪んで見えるのはカメラのせいですね。カメラのせいですからね!!
レーシングカーはエンジンやミッション自体が構造材になっていて、ここにウイングやらサスペンションやらが付くわけです。
この時代のターボカーはエンジンまわりが補器類と配管でゴチャゴチャしていて、それが魅力。
で、後からだと取り付け困難になる配管や配線は先に済ませておきます。
先に付けたほうが良いもの、後からつけた方が良い物の見極めが大事。
配線と配管
プラグコードは結構ポイントが高い見せ所なんですけど、近頃は1/43スケールにある極細の線が売ってないんですよね。
昔は0.19㎜のカラー線があったんですけどね。
で、色々探していたら釣具屋でカラーテグスを発見!
私は釣りをしないんですけど、釣具屋って模型材料の宝庫なんですよ。
鉛の薄板とかテグス類は模型造りには欠かせない材料。透明テグスは燃料ホースに使えるし、銀のテグスは飛行機の張線などに使えます。0.75号のテグスなんかは目に見えないくらい細いですからねー。
今回は2号テグスが丁度良い太さのようです。見えなきゃ意味ないしねw
ヘッドに取り付けるエッチングパーツに0.4㎜の穴をあけてカラーテグスを差し込んで裏から接着。
熱したマイナスドライバーを押し付ければ潰れるので、厚みの心配もありません。
コネクターもプラ板の欠片で作っておきましょう。
黒いエンジンに黒線だから、目立ちませんけどね。。。
上州屋さんとかに行って探すと、色々あって面白いですよ。
ネットでも売ってます。DAIWAのナイロンラインは赤青黄色透明と各色が揃っていていいですね。
エンジンの後端からサスアームの間を通る銀のチューブがあるんで、これはサスを取り付ける前に作っておきます。
おなじみ0.3㎜の糸ハンダを、ウォークマンのヘッドフォンの被膜を輪切りにしたものに通して、
両端をメタリックの赤と青で塗ってジョイントっぽくしてから取り付け。
0.3㎜の糸ハンダは超便利です。
ひとつ買えば一生使えます(笑)
あ、この配線はリヤサスペンションの基部をまたぐので、それも先に作って取り付けておきました。
上がサスペンションの基部ですけど、こーゆーいかにも「エッチングパーツ!」って感じの部品は、後ですごくチープに見えるんですよね。
ですんで、一度切り離して洋白線をハンダ付けしようかと思ったんですが、
真ん中の部分を丸棒にみえるように削ったらいい感じになったので、これでOKにします。
両端にエッチングパーツを被せるようになっているんで、これを接着した後に0.4㎜のドリルで穴をあけて、00号の虫ピンをさしてボルト留めの感じに。
ちょっとひと手間加えるだけで、精密感がめっちゃアップします。
ここはカウルを被せた時でも結構目立つ部分なんで、かなり効果的。。。な、はず。。。
00号の虫ピンは定番の志賀昆虫さんで。カウルのファスナーやレバースイッチなど、色々使えます。
ディテールアップパーツのリベットに比べると超格安なのが、なにより嬉しいですw
チェックを忘れずに
フルディテールモデルの場合、こーやって色々と作り込んでいくと、後で「カウルが閉まらん!」ってことになるんで、頻繁にチェックしながら作ります。
まだカウルは無事に閉りますね。
各部のクリアランスを見ると
リアサスの取り付け基部がけっこうギリギリ。
アンダートレイの塗装の厚みが心配です。
ラジエターに行くパイプもギリギリですね。
このパイプは簡単に曲げられるからどうにかなるでしょう。
ここから先に進むにはボディの塗装をしなければいけません。
ここで焦らずに、やり残しが無いか何度も眺めて、じっくりかんがえましょー。
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