前回の「沖縄移住・成功と失敗」に続くお話です。前回のお話を読んでない方は、そちらもご参照ください。
いきなり実も蓋も無い話ですが、やっぱりお金に関することが移住成功の大きな要素なのは事実です。
早い話「どうやってお金を稼ぐか?」ってことですね。
「沖縄で働くわ!」ってことに関しては 前回の「沖縄移住・成功と失敗」にてお話したので、今日は違う視点でのお話です。
複数の収入源を準備する
沖縄の平均給与は全国最低レベルですし、職場の慣習が異なることも多いですし、地元対ナイチャーの人間関係に悩むことも少なくありません。
かと言って何の経験もない人が自営で商売を始めるのが厳しいのは、どこでも同じですし、新参者が商売を始めると地元の同業者との軋轢が生まれることもあります。
実際に仕事や商売で行き詰って、内地に戻る移住者は後を絶ちません。
そもそもせっかくゆったりとした生活を楽しみたくて沖縄に移住したのに、内地よりも悪い労働条件を耐えることになったのでは、何のために移住したんだかわかりませんよね。
ですので「収入源を沖縄に依存しない」ことが理想です。
というと「そんなの普通のサラリーマンの自分には無理!」って思うかもしれませんが、5年の準備期間があれば決して不可能ではないと思います。
実際に「普通のサラリーマン」だった私は、複数の収入源を確保することで沖縄に依存せずに収入を得て沖縄移住を楽しんでいます。
幸い沖縄の田舎や離島では住居さえ確保できれば、月の生活費は夫婦二人で15万円もあれば、けっこう楽しく暮らせます。
ひとつづつは小さくでも、複数の収入源を合わせて生活費を確保することは、決して不可能ではありません。
ネットの発達で容易になった
最初の一歩は、小さくても良いから会社に依存しない収入源を作ることです。
つまり副業ですね。
これ、以前はなかなか困難でした。
その理由は、個人の持っている技術や知識を現金化するためには、それを買ってくれる顧客を探す「営業」が必要で、それが最大のハードルになっていたことが原因です。
このハードルを一気に下げたのがインターネットです。
モノづくりが得意な人が、それを買ってくれる人を探すにはメルカリ、ヤフオク、Creemaなどを利用できます。
自分の能力を買ってくれる人を探すには、ランサーズ、クラウドワークスなどのマッチングサイトがあります。
SNSで自分の作品や仕事を紹介して、それに興味を示す人を直接探すこともできます。
こうした努力を5年間続けていれば、月に数万円の収入源にすることは難しくありませんし、一つでも当たれば専業にすることもできます。
なによりも良いのは、このようなチャレンジが、初期投資無しのほぼノーリスクでできることです。
ノーリスクなので試行錯誤を繰り返して、当たるものを探すことが可能になったんですね。
副業のネタは仕事の中にある
なにを副業にできるかわからない、副業のネタなんてない、と思っている人は、自分が会社でやってる仕事を整理してみましょう。
自分が「こんなのアタリマエでしょ」と思っている業務能力が、世間ではアタリマエでないことは沢山あります。
実は、サラリーマンの仕事は副業の宝庫なんです。
報告書や企画書といった文書作製。
エクセルで簡単なマクロを使った計算シートやグラフの作製。
プレゼンや資料でつかうパワーポイントでのスライドや図表の作製。
こんなのはサラリーマンならできてアタリマエ。できなきゃ仕事にならないものですが、会社勤めをしたことがない自営業者や市民団体にとっては悩みのタネだったりします。
他人の悩みのタネは仕事のネタ。
あなたの会社での日常業務が、そのまま副業にできます(もちろん会社の機密を漏洩してはイケマセンw)
私はサラリーマン時代に製品の仕様書やマニュアル、社員研修資料、講演用スライドなどを日常業務で作っていましたが、今ではそれを企業からの外注で個人受注して、収入の柱の一つにしています。
私が勤めていた企業とは全く別分野の仕事でも、ドキュメント作製の仕事としてやることは同じなので、他業種でも十分に対応できるんですね。
もしあなたが専門性の高い仕事をしているならば、それはそのまま商品価値を生み出します。
不動産業なら不動産購入のコツを文章にまとめてネット販売できます。
キッチン用品の会社にお勤めならば、キッチン用品の賢い選び方や利用法をブログにして広告収入が得られます。
本業で得た知識やスキルは、すこし形を変えるだけで副業とすることができるんです。
本業で得た知識・スキルを全て書きだして、それを副業にする方法を考えることは収入への近道です。
自分の業務スキルをお金にするには、クラウドワークスやランサーズといったマッチングサイトの活用が手っ取り早いです。
最初は単価の安い仕事しかありませんが、実績を積むことで高額案件を受注することができるので、こういったサービスに登録して、少しづつ副業を始めるのは将来の収入源確保のための手軽な方法だと思います。
趣味をお金にする
私は元来が多趣味なタイプ。
特に楽器演奏と模型作りは長年の趣味にしていました。
模型はプラモデルを改造した飛行機とか
精密ミニカーをキットから作製するのが好き。
フェルトで動物を作ったりもしてました。
こんなものを作ってSNSに挙げていたところ、SNSでつながっていた人から作製依頼が来るようになったんですね。
プロの作品に比べたら売りものになるレベルじゃないんで、それでも買ってくれる人がいるのには驚きました。
飛行機や自動車の模型は一個2~5万円。
動物の人形は1~2万円で売れました。作製時間や材料費がかかるので、大量に作って大儲け!とはいきませんが、飛行機のプラモデルはディスプレイに使いたいという飲食店の方が継続的に買ってくれて、さらにそれを見た店のお客さんから注文が入ったりして年に20~30万円の収入になりました。
なんでこんな素人細工を買う人がいるんだろう?と思ってたずねると、プロが作るほど高価なものはいらないけどちょっと変わったものが欲しいという人がいることがわかりました。
プロが作った精密模型は数十万円しますから「普通に売ってないものをソコソコの品質でソコソコの値段で欲しい」という人がいるんですね。
特に飛行機や車とか、子供の頃に飼っていたペットの人形といった「思い入れ」の強いものは人気があるみたいです。
この「素人っぽさ」自体をそのまま商品価値にすることもできます。
近頃の幼稚園や学校は「親の手造り」を強制することがあるようで、体操着を入れる袋、雑巾、お弁当などを「手作り」しなきゃならないみたいなんですね。
共働きで忙しい親や、裁縫が苦手な親にとっては苦行以外でしかありません。
そこで、その手作り代行を副業にして成功している方がおります。これなどはむしろ「下手なことに価値がある」商売ですね。
DIYが得意な人は、個人の希望するサイズに合わせた一品ものの棚や家具を作って売っていたりします。
これなどは「サイズが最優先で、仕上げは二の次」なわけです。
こういった「手作りっぽさ」「素人臭さ」が武器になることや、「プロに頼んだら高すぎる」特別なものを作ることで、素人の趣味でも収入にすることができます。
田舎だからできる仕事
田舎だから仕事になるものもあります。
私のもう一つの趣味である音楽演奏はアマチュアの趣味でしたが、離島ではお仕事としてお金をいただくことができました。
ホテルやお店のイベントなどで、ちょっとした生演奏が欲しいって機会は、けっこう多いものです。
大都市では、そういったものはちゃんとしたプロのお仕事です。
でも田舎や離島だとプロを使ったら交通費だけで赤字になってしまいます。
そんな時に「そこそこ演奏できるアマチュア」にお声がかかるんですね。
また、学校の吹奏楽部の指導員となることも可能です。
吹奏楽部の顧問は音大を卒業した音楽教師がやっていることが多いのですが、専攻がピアノや声楽だと管楽器の合奏が良くわからなかったりするんですよね。
そういったところでは吹奏楽をやっていた人などにお声がかかることがあります。
地域に溶け込むためにも良い方法だと思います。
その他にも「都会じゃ仕事にならないけど、田舎なら仕事になる」ことは沢山あるので、そういった道を探してみるのも一つの可能性ですね。
本格的にやるには
このように色々な副業にチャレンジしていると、数年のうちに「当たる」ものが出てきます。
副業が本業に近づくわけですね。
そうなった時に仕事として拡大するために大事なのは、本業としての体裁を整えることです。
副業を拡大するために多くの人が最初に行うことは、それまでアメブロなどの無料ブログや無料ホームページで運営していた集客ページを有料ドメインに切り替えることです。
ドメインとはホームページやブログのURLの名前のことですね。
アメブロなどの無料ブログでは「https://ameblo.jp/自分の名前」のようなドメインになりますが、独自ドメインだと「https://自分の名前.com」のように、短くて探しやすいURLにすることができます。
無料ブログは商業利用の制限があったり、決済サービスが導入できないなどの制約が多いので、ネットで商品を販売することは困難です。
また、ブログサービスの規定が変わって、今まで使えていたものが使えなくなるなどのリスクもありますし、広告掲載ができないなどの難点があります。
また法人相手の仕事だと、無料ドメインのブログやホームページだと信用を得られない危険性もあります。
そのため継続的な仕事としてブログやホームページを使うようになった時点で、多くの人が独自ドメインを取得するんですね。
今、人気があるのは「ワードプレス」という無料サービスでブログを作製して、それをConoHa WINGというレンタルサーバーの独自ドメインで運用する方法です。
ワードプレスやConoHa WINGの利用方法については解説記事や解説動画が沢山あるので、始め方から上級者向けの利用法まで、至れり尽くせりの解説記事をネットで検索することができます。
昔はこういった有料サーバーは月に数千円もしたものですが、今では数百円。
年間でも1万円程度で済んでしまいます。
ネット環境も副業にはとても便利になったもんですね。
まずは始めること
沖縄移住に限ったことではありませんが、安定した生活を得るためには収入源は複数あったほうが有利ですよね。
会社に依存しない収入源を得るには自分で何かを行うしかありませんが、多くの人は子供の頃はお小遣い、学生の時はアルバイト、就職してからは給料と、自分の力でお金を得た経験がありません。
ですから、まずは自分の力でお金を得る方法を探すことから始めなければなりません。
そのためには、いくつもの試行錯誤を重ねて「当たり」を探し出すことが必要です。
つまり失敗を重ねるしか方法が無いんです。
失敗して当然なんですから、そこに金銭的なリスクが発生していたら、あっという間に行き詰ってしまいます。
ノーリスクで失敗を重ねるには、今持っている知識や経験をお金に替えること。
そのためには今のインターネットは非常に強力なツールです。
まず最初の失敗を経験することから始めてみてはいかがでしょうか?
5年もやっていれば何かしらの成功が得られると思います。
5年後の沖縄移住のために、最初の一歩を踏み出しましょう。
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