ミニカーを作ったよ!完成編

やっと完成しましたー♪
今回は最後の仕上げのご紹介。
過去の長~~い作業の記録はこちらから。

・ミニカーのタイヤを作る
・ミニカーの窓を作る
・ミニカー作りはまだまだ続く
・ミニカーのメータパネルを作ってみた
・ミニカーのシートベルトを作ってみた
・ミニカーを作ってみる・塗装について
・ミニカーを作ってみる

配管工事

車の模型ですから、電線とかガソリンやオイルのホースとか、いろんな配管が必要なんですが、これはキットには含まれていません。

この頃のエンジン剥きだしのF1は、こういった配管のゴチャゴチャ具合がメカメカしさの魅力。
まだF1そのものが家内制手工業的で、車もレースごとにいろんな部品が行き当たりばったりやその場しのぎで追加されてて「あ、このラジエターは冷却が足りなくて慌てて追加したんだな」って感じの部品があったりするのも楽しいところ(笑)

というわけで、ラジエターにホースが入る穴を0.4㎜のドリルで開けてやります。

薄いエッチングで作られているオイルクーラーはプラスチック板を貼って厚みを出し、そこに配管の穴を開けておきます。

配管は金属のメッシュで覆われたホースを使います。当時はまだゴム製のホースだったようですが、見た目重視でw

ホースジョイントはクリアレッドとクリアブルーの塗装で誤魔化してます。
ジョイントはディテールアップパーツが売られていますが、そーゆーものを買ってると際限なくお財布にキビシクなるので、妥協が重要。

この後付け感満載のところがオタク心をくすぐります(笑)
金属メッシュホースは0.3㎜の糸ハンダにヤスリを押し付ければ作れます。

細い糸ハンダは金属パイプの表現とか色々なことに使えて便利です。模型マニアの必需品(笑)
このやり方をフェイスブックの模型マニアのページに投稿したら、イタリアの有名なプロ製作者が「おれも同じ方法でやってるよー」って言ってくれたました。嬉しかったなー。

前輪接着

ホイールを接着すると「もう後戻りできない」って感じになるので、その前につけ忘れた部品が無いかとか、修正が必要なとこが無いかとか、入念にチェックします。
ここからは車体を台座にネジ止めしての作業になります。

まずはホイールナットの作製。

ホイールナットの受け側をメタリックレッドで塗装。
どっかに飛ばすと探すのが大変なんで、両面テープに貼り付けて塗装します。
この上から六角ナットを接着して出来上がり。

と思ったら、実車の写真を見ると六角ナットも赤だったので後で赤に塗りなおして、ボルトのアタマだけ銀で塗っておきました。

ホイールの接着は二液混合のエポキシ樹脂を使い、硬化するまでの間に前輪のアライメントを調整します。
そのため後輪もつけてやる必要がありますが、この時点では後輪(エンジンブロック)やボディーは接着していません。

前輪だけで4個もあるんで、それぞれがアッチャコッチャ向いたり、タイヤの間隔がバラバラにならないようにするのが大変。

ロールバー作製

ロールバーは文房具のクリップを使ってます。
表面がピカピカで綺麗だし、Uの字の曲がり具合が丁度いいんですよね。何より材料費がほぼタダ!というのが最大の美点ですw

現物合わせで長さと開きを調節して、取り付け基部になるパイプを溶接、、、じゃなかったハンダ付けします。

クリップとパイプの間に液体フラックスをチョン付けして、そこにハンダを流し込むだけ。
あ、ちょっと曲がっちゃった(笑)

エンジンハンガー作製

車体とエンジンブロックは三角形のプレートでボルト止めされています。
このプレートはキットに含まれていないので自作しなきゃなりません。

0.3㎜のプラスチック板をそれらしい形に切って、伸ばしたランナーを輪切りにしたものを表面に接着して、ボルトっぽく見せます。

金属板で作るよりもプラ板で作った方が楽ちん。
金属モデルだからといって、無理して金属を使う必要はないですよね、、、ってのは邪道ですか?
塗装して接着すれば、こんなちっちゃいものが金属かプラかなんて、誰も気にしませんよw

整流板のステー

この車はフロントに整流板がついていて、それがアルミのステーでとめられています。
この黒い部分が整流板。

如何にもその場仕事って感じですね。
この時代は空力も良くわかってなかったから、現場であれこれやりながら作ってたんでしょうね。

これはキッチンのアルミホイルを細切りにして貼り付けます。
もちろんメタルテープでもいいんですけど、アルミホイルはタダですから(笑)

こーゆー細かい部品は一度で上手く作れないので、沢山作って良いやつを選ぶのがコツ。

接着は少量の水性クリア塗料かエナメル・クリアが、はみ出しても拭き取れるので便利です。
こんな感じになりました。

バックミラーを忘れてた

バックミラーは金属板を磨き倒してピカピカにしたものを切ってはめ込むんですが、今回は形がヤヤコシイのでプラ板を切ってメッキテープを貼ってみました。

使ったのはこれ。

極薄で、押さえる時に注意しないと表面に傷が残るぶん、扱いが難しいですね。
慣れればもうちょっと上手く出来ると思いますが、それは今後の課題ということで。
とりあえずバックミラーには見えるんで良しとします。妥協が大事!

カウルのキャッチピン

ボディー側面下部に、ボディーをシャシーにとめるキャッチピンが二か所ついています。
これを立体表現するのは超大変なんで、ここも金属シートで誤魔化します。

今度はミラーフィニッシュではなく、シルバーフィニッシュを0.5mmのポンチで丸く抜いて、これを貼るわけです。アルミホイルはポンチで抜くとクシャクシャになるんで、シートを使ってます。

さっきのミラーフィニッシュも合わせて、窓枠の表現など、使いどころが多いので1枚もっていると何かと便利ですね。

ポンチは革細工用を使っています。プラ板や薄い金属板もこれで抜けます。
もちろんベルトの穴も作れます。
昔は結構な値段でしたが、今はお手頃価格になりましたねー。

一応完成

こういった細かいことで、結構時間がかかるんですよねー。

最後はエンジンブロックと後輪をエポキシ接着剤で固定して、今まで作った細かい部品を接着して、作業中に塗装が剥げた部分なんかをタッチアップして出来上がり。
ウイングは垂直・水平と前後左右の位置に注意して接着します。ここもエポキシ接着剤ですね。
こういった複数素材の模型を作る時には、接着剤の使い分けが、とても重要。

車に詳しい人が
「え、このサイズでこんなとこまで作ってあるの!」
とビックリしてくれる瞬間が一番嬉しいですね。

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