レジンモデルの作り方・やっと塗装

やっと塗装までたどり着きました。

塗装までくると気分的には、ほぼ完成。

塗装に関しては、みなさんそれぞれ一家言あると思いますんで、今回は「私の塗装方法」ということでご笑覧くださいね。

過去記事はこちら。

模型にもお国柄が出ちゃうのね
レジンモデルの作り方・最初の一歩
レジンモデルの作り方・手作りなのよ
レジンモデルの作り方・タイヤの仮組み
レジンモデルの作り方・後輪の仮組み
レジンモデルの作り方・リアセクションの仮組み
レジンモデルの作り方・やっと工作っぽくなってきた
レジンモデルの作り方・ウイングのハンダ付けとか
レジンモデルの作り方・中弛み対処法
レジンモデルの作り方・コクピット
レジンモデルの作り方・トラブルはいつも突然
レジンモデルの作り方・やっとタイヤが付きました
レジンモデルの作り方・前半分終了
レジンモデルの作り方・後ろ半分
レジンモデルの作り方・お楽しみのエンジン回り
レジンモデルの作り方・リヤサスとタイヤが付いたよ

持ち手をつける

最初の塗装準備は持ち手をつけること。
これも良く考えないと「持ち手が邪魔して吹き付けできない」なんてことになるんで、ご注意ください。
基本的にはプラ板や金属板の端切れを瞬間接着剤で接着して持ち手にします。

クリップは安くて大量に買えるこれを愛用しています。

450円でほぼ一生分あります(笑)

サフェイサー塗装

塗料の喰い付きを良くするためと、ボディ形状やヤスリなどの傷を確認するためにグレーのサフェイサーを吹きます。

サフェイサーはいつものソフト99のプラサフ。プライマーとサフェイサーが一体になっているので樹脂でも金属でも、がっちり喰い付きます。
乾燥も早くて塗膜も強いので、とっても便利。安いしw
プラモデルの透け感対策にも使えます。

サフェイサーは空気中に漂った分がすべてホコリになる(スプレー塗料全てがそうなんですが)ので、屋外作業。
塗装が終わると段ボールの中がホコリだらけになるんで、どれだけ空気中にまき散らしているか実感できます。
だから吹き付け塗装をする時はマスクは絶対必要ね。

サフェイサーを吹くと傷や歪みが良くわかるので、それをガシガシ削ったりパテを盛ったりして修正します。

この時に大事なのは平面を出すことなので、紙やすりは必ずあて木に貼り付けて使用します。
狭いスペースにはアイスの棒を削ったものに両面テープで紙やすりを貼り付けてます。
削った後は柔らかい歯ブラシで削り滓を洗い流すのを忘れずに。

吹いては削ってを繰り返すので、一回に吹く塗料は極力少な目にするのがコツですね。
最後に全体がサフェイサーに覆われた状態で1500番まで磨きます。
地肌が少し出たくらいなら、気にせずに下地塗装に進みます。

下地塗装

塗料の発色を良くするために下地に白を塗ります。
黒などの濃色ならばグレーのままでいいんですけどね。
ちなみに銀は下地を黒にするか白にするかで、かなり発色が変わります。下地が黒だとステンレスっぽく、白だとアルミっぽくなります。

今回は赤なので白の下地を塗ります。
この時に便利なのがソフト99のホワイトプラサフ。

グレーサーフェイサーの優れた特徴をそのままに、白い下地を作れます。

下地の白に色ムラがあると確実に塗装に出てしまうので、全体が均一になるように注意して2000番まで磨きます。
塗装の質のほとんどは下地塗装で決まるので、この工程は時間をかけて徹底的にピカピカになるまで仕上げます。

この後にピンクを下地に塗る人もいますが、私は塗膜の層をなるべく減らして薄く仕上げたいので、下地は白までにしています。

磨いた後は洗浄して乾燥。レジンなので熱を加えると歪む恐れがあるんで、乾燥機はつかわずに(そもそも持ってないけどw)自然乾燥です。
塗装作業はけっこう待ち時間が長いんですよねー。

本塗装(下塗り)

下地をしっかり作っておけば、本塗装は気楽な作業です。
得に今回は塗り分けの必要が無い、赤一色の塗装なので超簡単。

まずエアだけ吹き付けてホコリを飛ばしてから、塗料の馴染みを良くするために生シンナーを軽く吹きつけます。

本塗装の塗料(今回は赤)を全体にざっと捨て吹きをしてからエアブラシを細目に絞って、まず最初に角や突起部、ダクト内部などの塗料が乗りにくいとことに塗料を吹き付けていきます。

全体に均一に色が乗ったら、最後にエアブラシを開いて、塗料が表面張力で張って垂れるギリギリまで塗料を吹き付けます。

これで一晩乾燥させて、表面を2000番の紙やすりで優しく撫でるように水研ぎします。

こんな感じで下地が出ることもありますが、気にせずに塗装肌が平滑になるように研いでやります。
この程度の傷は仕上げ塗装で対処できるので大丈夫。

研ぎ終わったら洗浄して乾燥します。
待ち時間が長いのよねー。

仕上げ塗装

塗装面にホコリや糸くずが付いていないかを、よーく確認して、ついていれば2000番の紙やすりで優しく撫でて取り除いてやります。
塗装中にホコリが付いたのが見えたら、そこの塗装はやめてくださいね。
後で紙やすりで簡単に削れますから、間違っても塗り込めようとしないようにw

全体の下塗りがOKだったら仕上げ塗装です。

下塗りの倍くらいに薄めた塗料をたっぷりと吹き付けてやります。
塗膜の表面が表面張力で張って垂れる寸前の感じです。これを掴むにはちょっとした馴れが必要ですね。

本塗装が終わったものがこれ。

エッジの反射を見るとわかると思いますが、そこそこピシっと反射しています。
これを4000番~8000番のマイクロフィルムで研いでコンパウンドとワックスで仕上げれば、クリアをかけなくても良いくらいの仕上がりにはなると思います。
研磨フィルムは私は3Mの3枚組セットの4000番と8000番を使っています。

デカール貼り

デカールは切って貼るだけ。ノーストレスの楽しい作業ですが、古いキットの場合にはデカール保護剤を塗ってから使わないと、水に漬けた瞬間にデカールがバラバラになるんでご注意ください。
特にヤフオクなどで買ったキットは要注意です。

デカール保護剤はいろいろな物がでていますが、私が愛用しているのはこれです。
伸びが良くて筆塗りで簡単に使えます。

凹凸面などでデカールの密着が悪い時は
1.水に濡らした綿棒をライターで炙って温めたものをデカールに押し付ける
2.それでダメならマークソフターなどのデカール柔軟剤を使う

という手順で対処しています。

1/43はデカールが小さく、ボディの曲率がキツイので、その点はちょっと苦労するかもしれません。

カウルの隙間が塗膜の厚みで丁度いい具合い埋まりました。
最終的にシャシーに乗せてみないとわかりませんけどね。

デカールを貼った箇所は表面が艶消しになるんで、クリアコートをしなきゃなりません。
中1日乾燥させてからクリアコートに進みます。

フェラーリの赤って何色?

今回使った塗料はMr.カラーのスーパーイタリアンレッド。プライベーターの車だから、見た目が良い感じの色にしました。

プライベーターじゃなくてF1のフェラーリ・ワークスカラーも年代によって赤の色味がかなり違うんですよね。

1950年代のフロントエンジン時代はけっこう暗め。普通のレッドかな?
1960年代、葉巻型の156や312Bはちょっと明るめのモンザレッドみたいな感じ。
1970年代はマルボロがスポンサーについたんで、312T~126C2までは、さらに明るめの赤。スーパーイタリアンレッドが合うかな?
その後の126C4で、ちょっと濃い目の赤に変わって、それがF92Aまで続きます。これは朱色味が無い明るい赤なんでハーマンレッドが近いかな。412はもうちょっと明るめで朱色が入ったスーパーイタリアンレッドな感じ。
その後は蛍光色やパール、メタリックが入った特殊色ですね。そのあたりは作らないから良く知りませんw

ちなみにここに書いたのはすべてクレオスのMr.カラーの色です。
他にもフィニッシャーズ、モデラーズなどからもフェラーリ用の塗料がでていますが、安定供給の面から塗料はクレオスがタミヤの物を使うようにしています。
あと、スケール効果で同じ塗料を使っても1/43よりも1/12などの大スケールでは濃い目に感じる点もご注意ください。

健康対策(ウレタン塗料を使わないわけ)

エアブラシや缶スプレーでの塗装を行う時には、健康対策が絶対に必要です。

コロナ対策じゃないけど「必ずマスク着用」です。
これ、今回使ったN95マスクですけど、こんな小さなキットを塗っただけで、これだけの塗料が付着します。
ピンクになっているのがわかりますよね?

私がウレタン塗料を使わない理由もこれが原因です。

ウレタン塗料は化学反応で硬化するものですから、飛沫が分解されずに硬化して、微小な樹脂の球になるんですね。
以前にウレタンクリアを使った時に、1m以上離れたところに置いてあった額縁のガラスの表面にウレタン飛沫が付着して固まってスリガラス状になっていました。ラッカー系にくらべて飛沫が硬化するまでの時間が長いので、このようなことが起きるのだと思います。
それ以来、ウレタンクリアを使うのをやめました。こんなのがいつまでも空気中を漂っていて肺に入ったら危険ですものね。

なんにせよ、ウレタンにしてもラッカーにしても塗料を吸い込むことは避けなければなりませんから、吹き付け塗装時のマスクの着用は絶対に必要です。

それと塗装ブースの使用もおススメです。

塗装ブースはけっこうお高いんですが、段ボールとハンディクリーナーがあれば簡単に作れます。

段ボールの後ろにノズルを突っ込んで、内側にキッチンの換気扇用のシートを貼れば出来上がりです。

塗装ブースは1万円前後しますが、ハンディクリーナーは4000円程度。
しかも掃除機なんで掃除はもちろん、バキュームフォーム作製にも使えます。
充電式だから持ち運びも簡単。

塗装時にはマスクとブース。
お忘れなく。

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