ミニカーの窓を作る

まだまだ続くミニカー作り。
過去記事はこちら。

・ミニカー作りはまだまだ続く
・ミニカーのメータパネルを作ってみた
・ミニカーのシートベルトを作ってみた
・ミニカーを作ってみる・塗装について
・ミニカーを作ってみる

フォーミュラー・カーなんで普通は窓なんてないんですが、この車にはシート脇に小窓が付いてるんですね。

最初は無かったんですが、前輪が小さくてコクピットから見えないので、ドライバーのジョディ・シェクターが前輪の挙動確認のための窓をリクエストしたと言われています。

この小窓の型紙が設計図に載っているので、これを0.2㎜の透明プラスチック板に写します。

当然ですが、線をなぞるのではなくて、線の外側を少し大きめになぞります。

乗せてみるとこんな感じ。一回り大きいですね。
これをハサミ、カッター、紙やすりなどを総動員して、ぴったり合うように少しずつ削っていくわけです。

こういった曲線を切るときは、眉毛用のハサミを使っています。

微妙な調整は丸めた紙やすりや、カッターの刃を立てて鉋のようにして、少しずつ削ります。
箱車のヘッドライトカバーなどもこうやって作るのですが、軽いし静電気であちこち引っ付くし、ちょっと押さえると跳んでいくしで、とーってもイライラする作業です。私はこれが大きらいw
小一時間かかって、やっとぴったり収まるようになりました。

次に、これを接着しなければいけないんですが、窓の面に接着剤が付いたらアウトですし、上から押さえるとズレるし、下の塗膜が溶けて窓に色がついてもいけないんで瞬間接着剤は使えません。

こーゆー時には極少量のエナメルのクリアを筆先に含ませて流し込んでやります。

筆が窓に触らないよう、車体側にはみ出すようにして流し込んでやり、車体にはみ出したエナメルクリアはエナメルシンナーを含ませたティッシュの塊をピンセットで摘まんで拭いてやります。

一気に全部に流し込むのではなく、最初は一ヵ所だけ点付けして固定した後に全周にエナメルを流し込みます。

エナメルクリアが完全に固まるまで半日放置。両側で1日の作業です。

私はプラモデルでも、車の窓やバイクのカウルなどの透明パーツの厚みがイヤで、薄いプラ板で作り直すので、それを接着するときも、この方法でやっています。


窓を通してハンドルとメーターが見えるのは、ちょっとカッコいいかも。

こんな穴倉の中のようなコクピットですから、窓が欲しくなる気持ちもわかりますね。

「この小さい窓から前輪が見えるんですか?」と聞かれたシェクターが
「まぁ、着いてるかどうかくらいはわかるよ」とインタビューで答えていました。
実際に前輪が一つ外れてピットインしたらメカニックがそれに気づかず
「どっか不具合はありますか?」と聞かれたことがあったそうです(笑)

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