あれこれ試行錯誤を繰り返しているので、前回から遅々として進みません。
今回は顔のディテールと全体の彫りこみを進めます。
人形は目が命(動物ですけど)
動物でも、やっぱり「人形は顔が命」ですよね。
特に表情は目の位置と形でほとんど決まってしまうので、納得できるまで何度も書き直します。
納得ができたら目のアウトラインを削りますが、これはさすがに肥後守では無理。
精密な彫りこみはオルファのアートナイフが一番です。
曲線をなぞって刃を進めると、木目にとられて思わぬ方向に刃が流れてしまうので、瞼のアウトラインに垂直に刃を刺したら、そのまま引き抜き、刺した幅だけを内側から削り取るようにします。
曲線を直線の多角形で作る感じです。
眼球も丸く削るのではなく、多面体で球体を表現するつもりで彫っていきます。
アートナイフのカミソリのように切れますが、刃先が鈍るのも早いので、ちょっと切れ味が悪くなったら、すぐに刃を交換したほうがいいですね。
色々な替刃や「プロ仕様」も売っていて、いろいろ試しましたが、結局は普通のアートナイフがあればOKというのが私の結論です。
顔のディテール
このままザックリ削ったのも木彫りらしくていいんですが、今回はリアルっぽくしたいので毛並みを表現してみました。
使ったのはハンドルーター。
極小の球体ビットで削ると、ちょうど削り残しが毛並みのような雰囲気になります。
ハンドルーターを使う時は、本体の先を左の親指で押さえて、ここを支点にしてビットを振ると削りすぎずに済みます。
木彫りでは木の固さや木目が一定でないので、ビットが喰い込んで思わぬ方向に削れちゃうので、このようにして慎重に「刃が触れたところだけ削る」感じで進めていきます。
私が長年つかってるルーターはプロクソンの回転速度可変のもの。
100均やホームセンターの安いものだと軸のセンターの精度が悪くて、ビットの先がブレてしまいますが、さすがにプロクソンの製品は精度バッチリで、細かいところでも安心して使えます。
ビットはいろいろ詰め合わせセットを買って、ダメになったビットを単品で買い替えています。
Amazonのセールで2000円以下で買ったセットですが、ビットの芯ブレもなく、研磨材も沢山入っていて値段の割にお得でした。
胴体ですたい
体のほうは、ぎりぎり最後まで持ち手を付けたまま作業します。
ドリルと鋸で不要な部分をできるだけカットして、あとはひたすら削るだけ。
全体の外観ではなく、胴体の中に入ってる骨格や筋肉をイメージしながら削ると、それなりの形が作りやすいです。
体を彫るときは、顔よりも大きめの球体ビットを使っています。
台座付きにするか、台座から切り離すかは、まだ決めていません。
完成までには、まだまだかかりそうです。
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